将来的に、得意な書道を使ってお金を稼ぐことが出来ればいいなと思っている。
そのために書道教室に通って、スキルアップの努力をしている。
だが、いつのまにか、楽しむことを忘れ、義務的に文字を書くことが多くなってきてしまっていた。
書道の先生からのプレッシャーや、昇級・昇段して箔をつけたいという他人の評価を求める気持ちからそうなってしまったような気がする。
よく考えてみれば、昇段がなんだ、先生の気持ちがなんだ。
一番大切なのは自分自身のきもちなのではないか、ということに気づいた。
書道の先生になるための資格というものは特に存在していない。
だから、私次第では今すぐにでも書道教室の看板を掲げることが出来るわけだし、既に権利は手に入っているわけだ。
もちろん生徒さんが来てくれるかは別だが、基礎さえしっかりしていれば、あとは師範資格保持者だろうがなかろうが、やる気次第の世界なのだ。
それにハッと気づいた私は、今までまわりの評価ばかり気にしていたことをすごくすごくアホらしく感じている。
別に毎月競書に出さなきてもいいんだ。
それよりも好きな文字を楽しく書いて、練習して、常にワクワクしていることが大切なのだ。
私の書道の先生は、超ベテランな上に、篆刻(書道用の石のハンコ)まで彫るオールマイティ。
なんでもやりたいことをやらせてくれるし、教えてもらえる。
これを利用しない手はないだろう。
来週のおけいこの日までに、何が書きたいか、私はどこに向かいたいのかをよく考えて先生に伝えられるようにしておこうと思う。