先月、今月で、家にあるあらゆるものをメルカリに出品した。
今回は、“今、必要なものなのか?”という問いかけとともに、手放すものを決めていった。
私はものを手放すことが得意だと思っていたが、今回の作業で、意外と感情が原因で手放しきれていないものが多くあったことに驚いた。
その中のいくつかを紹介しようと思う。
1つ目は、『いつか受けようと思っている検定試験の参考書類』だ。
具体的に言うと、漢字検定の問題集や参考書だ。
“死ぬまでに必ず1級取ってやる!”というのが私の目標となっている。
だが、もう何年もまともに勉強に取り組めていない。
その間に問題集は新しいものがどんどん出版され、漢検四字熟語辞典だって新版が出版されてしまった。
本棚を見るたびに、これらが目に付き、なんだかモヤモヤした気持ちになる。
それで私はこう判断した。
これはきっと『今』必要なものではないのだ。
一旦手放そう。
また気持ちが高ぶったときに買い直せば良い。
2つ目は約15年前に購入したマグカップ。
2000円程度で購入したものだと思うのだが、生産個数が少なかったようで、かなりレアな商品らしい。
めちゃめちゃ気に入って使っていたのだが、それでも手放すことにした。
それは、私には今、このマグカップ以上に必要なものがあるからだ。
このマグカップを売ったお金で手に入れたいものがある。
そう思えたから手放すことを決めた。
それに、愛用しているマグカップが地震やちょっと手が滑ったことでひび割れて使い物にならなくなる光景をいつか目にしなければいけないなんて考えると、ゾッとしてしまったということもある。
その悲劇の瞬間の悲しみの感情も、マグカップと一緒に購入者に譲ろうと思った次第である。
3つ目は筋トレグッズだ。
昨年の春頃購入したもの。
一時期は毎日のように使っていたのだが、体調を崩して数日トレーニングをお休みしてしまって依頼、殆ど出番がなくなってしまった。
検定試験の参考書と同じく、“また再開するから”なんて思いながら所持していたが、やっぱりやらないものはやらない。
ダイエットの失敗を認めたくない自分が、居たんだろうなと思う。
でも、もう素直に負けを認めることにしました。
はい、ダイエット大失敗しました。
最後は万年筆。
15年ほど前に購入したウォーターマンの万年筆。
当時2万円で購入したと記憶している。
文具が好きで、万年筆に憧れて購入したものだ。
すごく大切にしてきたが、あまり出番がなかった。
“上等な万年筆を持っている自分”という優越感とか見栄のようなもので、ずっと手放せずにいたのだ。
と、最近気づいた。
そのモノ自体を大切にしていたのではなくて、モノの持つブランド性なんかを大切にしていた、というわけだ。
ダンナには「見栄で車や家を買うもんじゃない」とか言いつつ、私も密かに見栄で所有物を選んでいたのだ。
ああ、情けない、情けない。
とまぁそういう感じで、沢山のものを手放す決意をしてメルカリに出品した。
おかげで家の中も私の心もスッキリとリセットされた気がする。
古いものを捨てれば、また必ず新しいモノ・コトが舞い込んでくると思っている。
また新しい自分に出会える。
楽しみで仕方がない。